今年も年末賞与の支給時期を迎えます。ここでは賞与支給の参考資料として、厚生労働省の調査結果(※)から、病院と一般診療所における直近5年間(2018〜2022年)の年末賞与支給労働者1人平均支給額(以下、1人平均支給額)などを、事業所規模別にご紹介します。
調査結果から、事業所規模5〜29人と30〜99人の病院における年末賞与の支給状況をまとめると、表1のとおりです。
5〜29人は2020年以降のデータがない状態が続いています。
30〜99人は2022年の1人平均支給額が21.3万円で、3年連続の減少となりました。きまって支給する給与に対する支給割合も、連続で1ヶ月を下回る状況です。支給労働者数割合と支給事業所数割合は100%が続いています。
次に、事業所規模5〜29人と30〜99人の一般診療所における年末賞与の支給状況をまとめると、表2のとおりです。
2022年の結果をみると、5〜29人と30〜99人のどちらも1人平均支給額は前年より増加しました。きまって支給する給与に対する支給割合は、どちらの規模も前年より高くなりましたが、30〜99人は1ヶ月未満の状態が続いています。支給労働者数割合と支給事業所数割合については、どちらの規模も2年続けて減少しています。
2023年の年末賞与はどのような結果になるでしょうか。
(※)厚生労働省「毎月勤労統計調査」
日本標準産業分類に基づく16大産業に属する事業所で常用労働者を雇用するもののうち、常時5人以上を雇用する事業所を対象にした調査です。きまって支給する給与に対する支給割合とは、賞与を支給した事業所ごとに算出した「きまって支給する給与」に対する「賞与」の割合(支給月数)の1事業所当たりの平均です。支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。支給事業所数割合とは、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。詳細はリンク先ページ内の全国調査(年末賞与の結果)から確認いただけます。